フィナロイド

フィナロイドとは

フィナロイドとはアメリカの医療薬品メーカーであるメルク社が開発したプロペシアのジェネリックです。フィナロイドはプロペシアのジェネリックの中でも比較的新しく発売されたものでプロペシアと同成分であり低価格が魅力です。フィナロイドの製造会社はLloyd Laboratories.Inc(ロイド・ラボラトリーズ)という本社がフィリピンにある会社です。このロイド・ラボラトリーズは本社がフィリピンにありアメリカ、インド、シンガポール、タイなど様々な国に拠点があり年間売上高は100億を超えるグローバル企業です。また、国際的品質マネジメントシステムであるISO9001の認証も取得していることから世界的にも実績があり、品質がしっかりしています。アメリカのFDA(食品医薬品局)やWHO(世界保健機構)からの承認を受けた上、様々な特許医薬品やジェネリックの開発、製造をしていることで有名です。
 
 

プロペシアって?

最初にプロペシアとはどのような薬剤でしょうか?簡単に説明をしましょう。プロペシアはメルク社というドイツのダルムシュタットを本拠とする化学品・薬品メーカーが開発しました。メルク社の歴史は古く17世紀から現在に至り世界で最長の歴史を有しているとされています。プロペシアの誕生まではミノキシジルを主成分とする外用剤が主流でしたがプロペシアが誕生したことでAGA治療は大きく変化しました。そのプロペシアは世界初の内服するタイプの薄毛治療薬で、主成分は「フィナステリド」です。臨床試験ではプロペシアを1年服用した場合の98%の方に進行がなくなり更に3年間継続した方は毛量の改善が多くの人で確認されたことから評判の良い薬剤となっています。
 

フィナステリドの効果

プロペシア、フィナロイドの主成分である「フィナステリド」の効果について説明します。フィナステリドは1991年に元々前立腺肥大の治療薬として開発された成分ですが開発途中でAGA(男性型脱毛症)にも効果があることが分かり、幾度となく臨床試験を行い1997年にFDA(アメリカ食品医薬品局)がフィナステリドをAGA治療薬として認可しました。フィナステリドの効果はAGAの原因であるDHTの生成を阻害することで髪の毛の成長サイクルを正常化するものです。男性の睾丸などに存在する男性ホルモンであるテストステロンと髪の毛の毛根に存在する5αリダクターゼ(5α還元酵素)が結合することでDHT(ジヒドロテストステロン)に変異します。このDHTに変換され増加すると、ヘアサイクルが乱れ、短く、弱い、色の薄い毛が多く脱毛し薄毛が進行し、皮脂を大量に出すため新しい毛が生えにくい環境ができてしまいます。また、前立腺細胞が増殖し前立腺肥大の原因にもなるとされています。AGAの方の薄毛部位にはDHTが高濃度にみられることがわかっています。フィナステリドはこの5αリダクターゼ(5α還元酵素)を阻害(ブロック)する役割がありフィナステリドを服用することでDHT(ジヒドロテストステロン)を抑制しヘアサイクルを整え抜け毛を防ぐことで、AGAの治療として効果があります。
 

ヘアサイクルについて

さて、日本人の髪の毛の総数は大体何本くらいかご存知ですか?答えは平均約10万本と言われています。多い人で約13万本、少ない方で約7万本とされています。あまり知られてはいませんが、毎日50本~100本は抜けており、これは自然な生理現象とされています。正常なヘアサイクルの場合は2年~5年の成長期間を経て毛根を太く成長させますが、ここにAGAを発症させるとDHTが毛乳頭という毛髪の発生や成長を司る部分を委縮させることで正常な2~5年の成長期を3か月~1年未満に大幅に短縮させます。これがAGAの原因とされています。
 

フィナステリドの副作用

フィナステリドは安心の実績と効果が証明されていますが、副作用もあります。主な副作用は性欲減退や勃起機能不全、その他に過敏症などがあります。副作用としても1%未満で、臨床試験によっては精力減退に関する副作用は出ないこともあるため因果関係ははっきりしていません。フィナステリドは医師の処方箋が必要な薬剤です。医師の処方のもと安全に服用するようにしましょう。
 

フィナステリドの注意

・初期脱毛

これはどのAGA薬剤にも共通することですが、AGA薬剤を使い始めると2週間~1か月の間は初期脱毛といわれる一時的に抜け毛が増えることがあります。ただし、この初期脱毛は古い毛髪を新しい毛髪で押し出し生えてくることによるものなので心配しなくても問題ございません。AGA薬剤が効き始める前兆でもあります。
 

・併用禁止薬剤

薬の血中濃度に多大なる影響を与える可能性があるのでプロテアーゼ阻害剤や一部のマクロライド系抗生物質などがありますので何かしらのお薬をお飲みの方は必ず医師に相談しましょう。
 

・献血は禁止

フィナステリドを使用してから半年(6ヶ月間)は献血することができないので注意しましょう。
 

・子供、女性に触れたり飲ませたりはしない

子供や女性(妊婦)は子供の性器の成長に関係する可能性があるため、触れたり飲ませたりしてはいけません。また、触れることも危険というのはフィナステリドは皮膚からも吸収されてしまうからです。安易に割ることなどしないで厳重に保管しましょう。
 

海外産のフィナステリドと個人輸入

海外版プロペシアのジェネリックには様々なものがあります。今回紹介しているロイド・ラボラトリーズ(フィリピン)の「フィナロイド」をはじめシプラ社(インド)の「フィンペシア」同じくシプラ社の「エフペシア」など様々な会社からジェネリックが販売されています。どれもプロペシアと同じフィナステリド1㎎を含有しています。海外産のフィナステリドは専門のクリニックか個人輸入代行サービスを利用して購入することができますが通販などの個人輸入サービスは成分検査などされていなかったり、含有量に違いがあったりの偽物やコピー品にあたる可能性があるため専門のクリニックでの処方を受けることをおすすめしております。厚生労働省からも個人輸入をしないように、という注意喚起がされていますのでご自身の体のために安全な薬剤をご使用ください。    

このページの先頭へ