プロペシアとミノキシジルの違い

薄毛・AGA治療薬として広く知られているのは、『プロペシア』『ミノキシジル』ではないでしょうか?プロペシアは商品名、ミノキシジルは薬剤の成分名という違いはありますが、両方とも世界中で使用されている人気のある薬剤です。 そしてどちらも「薄毛・AGAを改善させる」薬剤ですが、作用機序がプロペシアとミノキシジルでは違うため併用が可能で効果が高いことが知られています。プロペシアは脱毛を抑制し、ミノキシジルは発毛を促進します。それぞれ違いがあるからこそ、併用していくとより効果的なのです。

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今回はプロペシアとミノキシジルの違いと併用のメリットをご説明します。

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プロペシア(フィナステリド)について

プロペシアはMSD株式会社が製造・販売している薄毛・AGA治療薬です。MSD株式会社は、昔は万有製薬と呼ばれていました。プロペシアという名前は商品名であり、成分名は「フィナステリド」です。現在、プロペシアのジェネリック薬『フィナステリド』『フィンペシア』『フィナロイド』なども製造販売されており、効果・効能はプロペシアと同じです。 プロペシアの有効成分であるフィナステリドがどのようにAGAを改善していくかを説明する前に、髪の成長サイクル(ヘアサイクル)について理解しましょう。

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髪は生え始めてから抜け、生え変わるまで、3つの期間に分かれます。1つ目が髪が成長する「成長期」、2つ目が髪の成長の源である毛乳頭と毛母細胞が離れていく「退行期」、3つ目が髪の成長が完全に止まり抜けていく「休止期」です。 通常は成長期が2~6年、退行期が2週間ほど、休止期が3~4ヶ月ほどのサイクルで、髪は成長し抜け落ちて生え変わっていきますが、「ある物質」の影響で、成長期が数ヶ月~1年と大幅に短くなってしまうことがあります。こうなってしまうと、最大6年かけて、太くたくましく成長する髪が、わずか数ヶ月で成長が終わってしまうので、ほとんど成長しないまま、弱々しい細い毛が脱毛してしまい薄毛が目立つようになります。

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ある物質さえなければ・・・と髪の悩みをお持ちの方は思うかもしれません。憎むべきある物質の名前は「DHT(ジヒドロテストステロン)」と言います。DHTは単独で存在するわけではなく、男性ホルモンのテストステロンが、「5αリダクターゼ」という酵素と結びついて反応することによって、生成されます。

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では、DHTを生まれなくする方法はあるのでしょうか?テストステロン、5αリダクターゼどちらかがなければ生成されないのですが、テストステロンをなくしてしまうと男らしさや決断力に関わる大事なホルモンを失います。また治療費も高く、体の負担もホルモン治療のため大きいのでもう一方の5αリダクターゼの働きを抑え込んでしまおうと考えたわけです。

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この5αリダクターゼの働きを抑え込む(阻害する)効能を持つお薬の成分が、『フィナステリド』です。フィナステリドのおかげで、DHTは生成されないので、成長しきれていない弱々しい髪が短いサイクルで抜けてしまうということはなくなり、しっかりとした毛が育ちます。

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  • プロペシア(フィナステリド)は・・・
  • ■髪の成長サイクルを正常化する
  • ■短い期間で髪が抜けてしまうことを防ぐので、AGAの進行を遅らせる
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ミノキシジルについて

もともとミノキシジルはアメリカのアップジョン社という製薬メーカーが血管を広げて血圧を下げる薬として開発していましたが、臨床研究中に多毛症の副作用が見受けられそこから髪を発毛させる薄毛・AGA治療薬へ方向転換をしたというわけです。

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ミノキシジルがなぜ髪を発毛させるかの詳しい理由はまだ分かっていないところもあります。現在判明していることは血管を拡張させる薬剤のため、詰まっていた血管を拡げることで毛根の成長に関わる「毛乳頭」や「毛母細胞」への血流を増やし、栄養素を行き渡らせるせることによって発毛させます。栄養が行き渡ることで太く黒々としたたくましい髪や、抜けにくいしっかりとした髪が生えてきます。

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ミノキシジルの製品第一号は、外用薬の『ロゲイン』でしたが、今では手軽で効果が強い内服薬『ミノキシジルタブレット』も登場しています。ロゲインは各種ジェネリックも登場しており、『カークランド』『フォリックス』『ツゲイン』などが有名です。また、日本で有名な『リアップ』も、ミノキシジルを含む外用薬です。

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  • ミノキシジルは・・・
  • ■血管拡張により頭皮の血行改善と栄養素を巡らせ、発毛を活性化させる
  • ■外用薬『ロゲイン』『リアップ』など、内服薬もある
  • ■太く、抜けにくい髪が生える
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プロペシアとミノキシジルの併用のメリット

プロペシアは5αリダクターゼを阻害し、髪の成長サイクルを正常化することで、薄毛・AGAを改善。ミノキシジルは血行促進作用により、髪の成長部分にダイレクトに血流と栄養を届けることで、薄毛・AGAを改善。どちらも改善効果はあるのですが、改善のプロセスが違います。

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プロペシアは成長サイクルの乱れから、脱毛を防止し、かつ進行させない『守り』の治療です。 一方、ミノキシジルは髪を元気に太くたくましく発毛させるということで、『攻め』の治療です。守りの治療だけだと著明改善が難しく攻めの治療だけだと脱毛を予防できません。守りと攻めをしっかり行うことで劇的な改善が期待できます。プロぺシアとミノキシジルによる治療はカクテル療法と呼ばれAGAのスタンダードな治療ですがミノキシジルタブレットは日本未認可のためAGA専門外来などでしか処方できていないのが現状です。

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もちろん、一方だけでも効果がある場合もありますが、「なかなか思ったように効果が出ないなぁ」「プロペシアだけの効果だといまいちだ」「ミノキシジルは生えるけど抜け毛が減らない」とお悩みの場合には、プロペシアとミノキシジルの合わせ技を検討してみるのもいいかと思います。薄毛・AGA治療を行っているクリニックでは、いろいろな方法で改善へと導いていきますので、ぜひ一度相談してみてはいかがでしょうか。

  • ■プロペシアとミノキシジルで、攻守完璧な効果が期待できる!

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