フォリックスとは

アメリカ発の発毛剤として、最近注目を浴びているのが『フォリックス』(Follics)です。フォリックスは製造が終了した『ポラリス』(Polaris)の後継薬という話もありますが、今のところは定かではありません。ただし、製品がよく似ていると2ch等で口コミもあります。

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フォリックスは登場してから1年程の製品なので情報が少ないのですが、製品の特長や使い方などを中心に、フォリックスについてお話します。

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フォリックスの成分

フォリックスは『ロゲイン』や『リアップ』といったおなじみの発毛剤と同じ「ミノキシジル」が含まれています。発毛剤としてミノキシジルが発売されたのは今から38年前、かなり歴史がある薬の成分です。アメリカのFDA(アメリカ食品医薬品局)が認めた数少ない発毛効果がある薬で、さらに日本の皮膚科学会でも「推奨度A 強く勧める」と太鼓判を押しています。

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ミノキシジルは血管拡張作用があり、毛細血管とつながっている毛乳頭(髪の根っこ)に十分な栄養を届けることができます。毛乳頭は、毛母細胞という髪の毛の元に成長するよう指示をするわけですが、ミノキシジルは毛乳頭や毛母細胞も活性化させるので、どんどん発毛を促し、そして太くたくましい髪へと成長します。

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まとめると、 ミノキシジルは【栄養運搬をスムーズにする】+【発毛を活性化させる】=【発毛効果】 という能動的な攻めのAGA治療薬であると言えます。

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フォリックス製品の種類

フォリックスは大きく分けて、外用剤とシャンプー・コンディショナーの二種類に分かれます。今回は外用剤をご紹介します。外用剤は6種類のラインナップがあります。

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【 外用剤 】

FR02 → 男女兼用・ミノキシジル2%・ローション

FR05 → 男性専用・ミノキシジル5%・ローション

FR07 → 男性専用・ミノキシジル7%・ローション

FR12 → 男性専用・ミノキシジル12%・+フィナステリド・ローション

FR15 → 男性専用・ミノキシジル15%・ローション

FR16 → 男性専用・ミノキシジル16%・+フィナステリドクリーム

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フォリックスの製品はすべて「FR」から始まる記号のような名前です。余談ですが、「FR」とは当初フォリックスの頭文字かと思いましたがその場合は「FL」であり、結局「FR」の意味は分かりませんでした。

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6種類の大まかな特徴は上記の通りですが、男女兼用・フィナステリドが含まれているか・ローションかクリームか、以上の3点が目立った違いです。また、資生堂の育毛剤『アデノゲン』でおなじみの「アデノシン」や、最近薄毛・AGA治療でも注目の「アゼライク酸(アゼライン酸)」が含まれる製品もあります。

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フォリックスの使い方

フォリックスはプッシュ式です。よって、薄毛・AGAが気になる部分に1日2回使用しますが、メーカーによると1回の使用は5プッシュ程度が目安です。その後よくマッサージしていただき、塗布後は4時間以上洗い流したりせず放置するようです。メーカーによると「必要以上の量や回数をしても、効果に全く変わりはありません」としっかり注意書きがありました。どうしてもたくさん付けたり回数を増やした方が効果があると思いがちですが、ここはメーカーの指示通り、使い方を守りましょう。

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またフォリックスはプッシュ式なので狙ったところにも使いやすく、気になるM字や生え際の薄毛対策にもぴったりと言えます。

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初期脱毛

薄毛・AGA治療をしている場合、治療の初期に抜け毛が増える「初期脱毛」という反応が出ることがあります。治療前より抜け毛が増える場合もあるので、「副作用では?」「治療を続けていいの?」と心配される方が多いです。しかしこれは、薬剤の効果で新しく生えてきた健康でたくましい髪の毛が、古く、弱々しい、未成長の髪の毛を押し出して抜けているだけなので、全く問題がありません。むしろこれから生えてくる髪の効果がしっかりあるんだなと思っていただきたいです。

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自己治療のメリット・デメリット

現在ではインターネットと流通の発達に伴い、さまざまな情報を自分で手に入れることができ、さらには世界中の品物を個人輸入やインターネット通販で手に入れることができるようになりました。このような状況で、もともと人に言いにくいデリケートな問題であった薄毛・AGA治療をひとりで始める人も多くなりました。

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インターネットの情報や通販等で治療をするメリットは、なんといっても誰にもばれないということでしょう。今でこそテレビCMなどのおかげで薄毛・AGA治療はメジャーになっていますが、「できればこっそり直したい」と思っている方もまだまだいらっしゃいます。そして、手軽に始めることができるというのも魅力です。自宅等に宅配で薬が届き、自分の生活スタイルに合わせて治療ができるというのは、多忙な今の人々には合っているのかもしれません。

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ただ、自分ひとりでの治療には「迷い」「不安」が生じることもあります。相談できる人がいないからです。またすべて自己責任となり誰も助けてはくれないことを肝に銘じておかなければなりません。確かにインターネットではさまざまな情報を入手できますが、その真偽は自分で取捨選択しなければならず、その一例が先に述べた「初期脱毛」です。治療を始めたのに抜け毛が増えてしまうというのはインターネットの情報で分かってはいるけれども、「自分が抜けている量は正しいのか?」「抜け毛の期間はまだ続くのか?」等疑心暗鬼になり、治療に迷いが起こり止めてしまう方も少なくありません。自己治療はメリットもありますが、自分ですべてを解決しなければならないというデメリットもあることを理解しておく必要があります。用量用法に関しても本来は医師の指導の下安全に使用することが望まれます。特にフィナステリド製剤は女性が触れることは禁止されており、そういったことも含めしっかりと事前に調べてリスクを知ったうえで自己責任で使用しましょう。

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自己治療よりも安全なのはクリニックでの治療です。クリニックの治療の場合は医師がきちんと診察・相談をしてくれるので、その点は安心して治療を継続することができます。また最近は、男性スタッフのみのクリニックや、年中無休のクリニック、通院しやすいクリニックなど、プライバシーや時間などの融通が利くクリニックも増えました(当サイトおすすめ院 ユナイテッドクリニック)。自分ひとりでの治療はちょっと不安な方や、残念ながら改善が見られなかった方は、クリニックという方法を検討してみてもいいでしょう。
   

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