フィナバルド

「最近抜け毛が増えている・・」や「髪が少し前から薄くなった気がする」などが思い当たる男性の方。それはもしかすると男性型脱毛症:AGA(Androgenetic Alopecia)の可能性があります。AGA治療では様々な薬が流通しています。TVのCMなどでよく目にするものですと塗り薬タイプの「リアップ」などを聞いたことがあるかと思います。塗り薬以外では飲み薬の「プロペシア」などが有名なところかもしれません。今回は数あるAGA治療薬の中でも口コミサイトや2chなどでも話に上がる飲み薬タイプの「フィナバルド(FINABALD)」をご紹介していきます。

 

   

 

フィナバルドとは

フィナバルドはプロペシアと同じフィナステリドを有効成分とするAGA治療薬です。インドのEast West Pharma(イーストウェストファーマ)という企業が製造しておりジェネリック医薬品です。フィナバルドのフィナステリド含有量は1mgとなっており、これはプロペシアと同含有量となっています。この薬が話題となったのがキノリンイエローを表面に塗布していないことが挙げられます。

 

キノリンイエローとは

キノリンイエローとは、タール色素に分類される添加物の一種です。日本では化粧品への使用は認められていますが、食品への添加は安全性が完全に認められないとの理由から禁止されています。ネット上でキノリンイエローは発ガン性の可能性があるかもしれないという噂が流れているのがひとつの理由です。

長期でキノリンイエロー服用時の研究報告がでておらず、加えて健康に害を与えたという情報はありません。しかしAGA治療は長期的な治療となり不安が残る部分ではありました。ですがフィナバルドには含まれておりません。そのことによりフィナステリド系の飲み薬中でもフィナバルドは注目を集めました。

 

AGAとヘアサイクル

薬の効果についてお伝えする前に、何故AGAになるのかを見ていきましょう。AGAには髪の成長であるヘアサイクルというものが大きく関わってきます。ヘアサイクルには大きく分類をすると3つの期間にで構成されています。

 

1.成長期:毛髪を生やす細胞である毛母細胞が最も活発になります。期間として成長期は2~6年ほど続きます。

2.退行期:この期間になると毛髪の成長が弱くなります。脱毛の準備期間でもあり2から3週間ほどで髪全体の1%がこの状態に移行します。

3.休止期:最後の期間は毛髪が生え変わる準備期間です。およそ3から4ヵ月は完全に成長が停止状態となります。

 

毛髪自体はおよそ50~100本ほどが1日で脱毛しています。正常な状態であれば休止期から生え変わる準備が整っていき再び成長期へとサイクルが続いていきます。これが正常なヘアサイクルとなります。

 

AGAなると、先のヘアサイクルが乱れてしまいます。大きな点でお伝えすると最初の成長期の期間が短くなります。2~6年ほど期間だったものが数ヵ月から1年未満と短くなります。これでは丈夫でしっかした太い毛髪が育たずに、弱く細い毛髪になってしまいます。

 

このヘアサイクルが乱れてしまう要因というのは、運動不足、食生活、遺伝やストレス、生活習慣など多岐にわたります。最近の研究では男性ホルモンであるDHT(ジヒドロテストステロン)が最大の要因と言われています。

 

フィナバルドの効果は

フィナバルドの効果は主成分であるフィナステリドの作用機序、5-αリダクターゼ酵素の阻害となります。先の話でてきましたAGA最大の要因であるDHTは活性型男性ホルモンとも呼ばれています。

DHTの元はテストステロン(Testosterone)が変化したもので、主に精巣で生成されているホルモンです。これが毛根にある5-αリダクターゼ酵素と結びつくとDHTになります。DHTは頭皮の毛乳頭細胞内である受容体と結合すると脱毛を司令する因子となります。フィナバルドを飲むことで5-αリダクターゼ酵素を阻害しDHTの生成を止めることで脱毛抑えることができます。

 

   

 

注意事項

副作用

フィナバルドの副作用は、主成分であるフィナステリド同様に発現率が低くどの症状も1%以下です。症状でお伝えすると精液の減少、EDや性欲の減退、肝機能の低下、抑うつ症状などが挙げられます。

 

禁忌

女性(妊婦)の方と子供には注意が必要となります。フィナバルドが子供の性器の成長に影響する可能性があるためです。触れるだけでもフィナステリドは皮膚から吸収されるので、誤って触れることや飲むことがないように厳重な保管をお願いします。また、服用をされてから半年の期間は献血をすることができません。

 

現在治療中や服用している薬がある時は、医師に相談されるのが良いでしょう。

薬を買うには

フィナバルドは薬局等で買うことが出来ないので、個人での輸入代行や通販で薬を買う方法となります。ですがネット上での通販では偽物や正しい成分が含まれていないなど、健康に害を及ぼす可能性があります。

飲むのであれば医師の元で処方が一番安心できるかと思います。もしお悩みのでしたら1度クリニックで、髪の状態を含めてご相談をされてみてはいかがでしょうか。

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