ミノキシジル外用剤の使い方、間違ってませんか? 

薄毛やAGAの対策をしている方はミノキシジルの外用剤『リアップ』『ロゲイン』『ミノキシジルローション』等を使っていると思います。海外製の製品もたくさんあるので、個人輸入やインターネット通販で販売している『カークランド』『フォリックス』『リグロースラボ』もリアップと同じようなミノキシジルの外用剤です。

これらのミノキシジル外用剤の歴史は古く多くの方に使われています。一方でなんとなく使っていたり間違った使い方をしている方が多いのも事実です。正しく使ってこそ効果が出るものなので今一度使い方をしっかり確認してみましょう。

使う回数、間違ってませんか?

多くのミノキシジル外用剤は、1日2回使います(※一部の薬剤ではそれ以外の回数の場合もあるので、しっかり用法・用量を確認して下さい)。間違った使い方として一番多いのは、回数を勝手に増やしてしまうことです。たくさん使う方が早く生えてくると思う気持ちは分かりますが、決められた回数以上使っても効果が上がるわけではなく、場合によっては副作用が強く出てしまう場合もあります。用法・用量はきちんと守るようにしましょう。

付けたり付けなかったりしていませんか?

回数の間違いも多いのですが、付けたり付けなかったりする方も結構多いです。その理由として最も多いのが「忘れてしまう」パターンです。朝の忙しい時間では付ける時間がなかったり、夜は眠たくなって忘れてしまうこともあるでしょう。人間ですから一日二日なら忘れてもいいのですが忘れることがクセになってそのうち止めてしまうのは非常にもったいないです。

また、付けることはしっかり覚えているのだけれど「経済的理由」などで回数を減らす方もいます。AGA治療はすぐに効果が出るものではなく継続治療が必須です。回数や付ける日にちを減らして薬剤を節約しようという気持ちはわかりますが効果を得られないのでは意味がありません。

髪の毛というのは2~5年にわたって成長しますので、きちんと続けた結果、発毛効果があるのです。たまに忘れてしまったりすることで急激に悪化することはありませんが、ミノキシジルは継続が大事です。

洗髪後、頭を乾かしていますか?

結構多い間違いの一つが、「濡れた髪のまま使用する」ことです。お風呂でしっかり頭を洗っていただくことは頭皮環境も良くなりとてもいいのですが、髪をきちんと拭かなかったり、生乾きのまま使用すると十分な効果が得れられません。なぜなら頭皮にある余分な水分のせいで外用剤の濃度が薄まってしまったり、せっかくの薬剤が流れてしまったりすることがあるからです。ミノキシジル外用剤はしっかり頭を洗った後水分をきちんと拭き取り、髪を乾かした後で使いましょう。

きちんと頭皮に付けていますか?

ミノキシジル外用剤はいろいろな容器の形状があります。スポイトで付けるもの、軽量カップで計り付けるもの、ジェット噴射やスプレー状のものなどがあり、形状の選択は自分が使いやすいものを選べばいいと思います。

男性用化粧品としてヘアトニックがあります。ヘアトニックは頭の上から振りかけるよう使い軽くマッサージするといいでしょう。同じようにミノキシジル外用剤も頭の上から振りかけるように使う方がいますが、ちょっともったいない使い方です。頭皮には薬剤は付きますが、狙った部分以外のところに付いてしまうことや、頭皮ではなく髪の毛に付いてしまうこともあり、効果を逃してしまっている恐れがあります。

ミノキシジル外用剤はどのような形状の製品でも、きちんと頭皮に付けなければいけません。よって、頭皮付近まで容器を近づけ薬剤を塗布するといったやり方がベストです。

説明文を確認していますか?

ミノキシジル外用剤はいろいろな製品がありますがきちんと説明文を読んでいるでしょうか?説明文には使い方や効能等が記載されていますが、注意事項もしっかり記載されています。製品の中には、「女性は使用しないで下さい」「未成年者は使用しないで下さい」「次の方は使用前に医師・薬剤師に相談して下さい」等の注意事項がある製品もあります。

注意事項に当てはまる恐れがある方は自己判断で使用はせず、クリニックできちんと医師の診断を受け処方されたものを使いましょう。AGAを治療している多くのクリニックでは、ミノキシジル外用剤を取り扱っています。

今回はミノキシジル外用剤のよくある間違った使用法を紹介しましたが、ミノキシジル外用剤だけでなく他の外用剤や内服薬も、きちんと用法・用量・注意事項を守ってこそしっかりとした効果が期待できます。使い方に自信がない方や初めての方は、やはりクリニックできちんと説明を受けて使用したほうがいいでしょう。ミノキシジル外用剤は効果的な治療法です。薄毛やAGAが気になる場合はぜひ試してみて下さい。        

このページの先頭へ