デュプロスト

デュプロストとは

デュプロスト(Duprost)とはインドのムンバイに本社を置くシプラ社(Cipla Ltd)という会社が販売している製品です。このシプラ社はジェネリック医薬品に力を入れており、インドの中でもトップ3に入る有名な大手製薬メーカーです。そして150ヶ国以上で薬剤の販売を行っており、高い品質を保つことから世界中で高い評価を受けています。 デュプロストの有効成分はもともと前立腺肥大症の治療薬として開発された「デュタステリド」という成分です。この「デュタステリド」は訴訟大国であるアメリカの食糧医薬品局(FDA)にも承認されている成分でもあります。現在ではAGA治療において「フィナステリド」等より高い効果があるとされ注目されています。日本でデュタステリドを主成分とした有名なAGA治療薬といえば「ザガーロ」等があります。
 
 

デュプロストとザガーロ

AGA治療薬として「ザガーロ」という製品は聞いたことがありますか?この「ザガーロ」は日本のグラクソ・スミスクライン株式会社が販売する製品で、主成分は「デュタステリド」です。ここでお気付きになられた方もいるはずです。冒頭で説明した「デュプロスト」も主成分は「デュタステリド」です。この「デュプロスト」は「ザガーロ」のジェネリック医薬品という位置付けです。
 

デュタステリドの開発

AGA治療薬の主成分として有名なデュタステリドですが、実は前立腺肥大症の治療薬として開発された成分であることをご存知でしょうか。前立腺肥大症とは男性特有の症状で年齢や男性ホルモンなどのホルモン環境の変化が関与するとされていますが詳しい原因は解明されていないそうです。この前立腺肥大症になると男性の前立腺が肥大することで排尿が困難になる排尿症状をはじめ畜尿症状、残尿感などの症状が発現します。このデュタステリドという有効成分は前立腺肥大にもAGAにも適応がある薬剤です。日本では前立腺肥大症の治療薬として「アボルブ」という製品が有名です。そしてこの前立腺治療薬の「アボルブ」とAGA治療薬の「ザガーロ」は主成分が「デュタステリド」で安定剤などが少し違うだけでほぼ同じ製品なのです。
 

AGAの原因

ここではAGAの原因を説明します。AGAの最大の原因はジヒドロテストステロン(DHT)という男性ホルモンの1種が増加することでヘアサイクルが乱れ薄毛や抜け毛などのAGAに繋がります。このDHTは男性ホルモンであるテストステロンと5αリダクターゼという酵素が結びつくことでDHTに変換されるのです。また5αリダクターゼは「優性遺伝」するといわれています。
 

デュタステリドの効果

ザガーロやデュプロストの主成分であるデュタステリドには「5αリダクターゼ」を抑える働きがあります。その結果、ジヒドロテストステロン(DHT)の生成を阻害しヘアサイクルの乱れを正常なヘアサイクルへと整え薄毛や抜け毛などを防ぐことができます。また、「5αリダクターゼ」ですがⅠ型とⅡ型が存在しデュタステリドはⅠ型、Ⅱ型の両方に効果があるため、プロペシアなどの「フィナステリド」を主成分とするⅡ型のみにしか効果がないAGA治療薬よりも強力であるとされています。ただし、フィナステリド、デュタステリドはヘアサイクルを改善し薄毛や脱毛には効果が期待できますが発毛効果にはあまり期待ができないので、発毛効果のあるミノキシジルを併用することが効果的です。日本皮膚科学会のガイドラインにおいてミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドは「行うよう強く勧められる」のAランクに指定されています。
 

デュタステリドの副作用

デュプロスト(デュタステリド)の副作用はフィナステリドと同じような副作用があります。主な副作用として初期脱毛、勃起不全、性欲減退などがあります。この初期脱毛はデュタステリドを服用することで正常なヘアサイクルに改善され古い毛髪を新しく生えてきた強い毛髪に押し出されて起こる脱毛のことを初期脱毛といいます。全ての人に初期脱毛が起こるわけではありませんが、初期脱毛が発現した方はデュタステリドの効果がよく出ている証拠でもあるので心配の必要はございません。臨床試験では初期脱毛が発現した方は効果が高いというデータがあります。また、勃起不全、性欲減退については臨床試験にて偽薬を用いた群でも同じ副作用がみられるのでEDとの相関関係は不明です。その他、倦怠感、食欲不振などの症状もありますが過度な心配は必要ありません。副作用が続いたり気になった場合は一度中止し、医師に相談してください。
 

デュプロストの魅力と入手方法

デュプロストの一番の魅力はザガーロのジェネリックということで価格にあります。ザガーロと同じ効果でザガーロよりかなり安く入手することができることから人気のある製品となっています。ただし、日本ではデュプロストは認可されていないため個人輸入やインターネット通販からしか入手ができないのです。デュプロストについてインターネットで調べてみると様々なブログなどで「デュプロスト 効かない」や「デュプロスト 偽物」などが検索ランキングの上位にきます。これは成分検査がされていなかったり、そもそもデュタステリドが含有されていなかったりする偽物を服用している可能性があるからです。日本では厚生労働省から個人輸入はしないようにとの注意喚起もなされています。信頼のできる病院やクリニックで安全でたしかな薬剤をご使用してください。      

このページの先頭へ