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薄毛・AGAの原因 

薄毛やAGAにお悩みの方は、「原因って何なんだろう・・・」「発症のきっかけはあったのかな?」「僕の薄毛の理由って一体?」と思い悩むことも多いと思います。一般的には「ストレス」「遺伝」等がよく言われますが、はたしてそれらは正しいのでしょうか。もしくはそれ以外の原因があるのでしょうか。原因が分かれば、対策を立てることもできます。これから治療をお考えの方も、現在治療中の方も、あらためて薄毛・AGAの原因を考えてみましょう。

昔からよく言われているもの

1.ストレス

ストレスが抜け毛や薄毛の原因なのではということは、割と昔から言われてきたことです。ストレスが身体に与える影響は多岐に渡っていて、その中にはまだまだ未知な部分もあります。ストレスが直接的に髪に攻撃をすることによって、抜け毛が増えたり薄毛が進行したりすることはありませんが、ストレスによって自律神経が乱れることがあります。

自律神経は交感神経と副交感神経があり、ストレス等で乱れてしまうと交感神経が優位に働いてしまうことがあります。交感神経は心身を緊張させたり興奮状態に導きますが、その際に心拍を上げたり血管を収縮したりします。血管の収縮が続くと血の流れが悪くなります。頭皮の毛細血管にも十分血液や栄養が届かなくなり、ひいては薄毛・AGA へとつながっていくことがあります。

2.遺伝

遺伝もストレス同様、昔から薄毛の原因と言われてきました。確かに薄毛やAGAの親族の方には同じような症状が見受けられ、遺伝的なものを感じることも多いようです。このように実例が目の前にあるので、理論うんぬんより強く信じられてきた遺伝説ですが、最近ようやく理論上も遺伝は薄毛・AGAに関係があると分かってきました。

後ほどご説明しますが、AGAの原因は「DHT(ジヒドロテストステロン)」と「5αリダクターゼ」という酵素です。このDHTの影響を受けやすい人(アンドロゲンレセプターの感受性が高い人)がAGAになりやすいのですが、これは母方の隔世遺伝で決まります。ということで簡単に言うと、母方の先祖のだれかに薄毛やAGAの人がいれば、同じようになってしまう可能性が高いです。しかしながら、この場合「プロペシア」などの薬剤も効きやすいといった性格も合わせ持っています。

また5αリダクターゼが活発に働くかどうかも遺伝によって決まります。これは父方・母方

どちらからも遺伝する可能性があります。

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アンドロゲンレセプターの感受性も5αリダクターゼの活性もどちらも遺伝で決まりますが、

もしこの遺伝子を持っていたとしても、100%薄毛・AGAになるというわけではなく、

あくまでも「可能性が高い」ということです。極端に落ち込む必要はありません。

遺伝子研究はこれからもっと伸びていく分野ですので、薄毛やAGAに関する遺伝子研究が、今後もっとよい治療法を生み出すかもしれません。

今の治療の考え

1.男性ホルモンの影響

現在の主流の考えが、男性ホルモンの影響です。男性ホルモンといえば「テストステロン」ですが、テストステロンは男性の性機能や筋肉・体つきなど重要な性ホルモンです。特に性機能はEDにもつながりますから、男性自身の尊厳としても大事ですよね。しかしこのテストステロンが「5αリダクターゼ」という還元酵素と結びついてしまうことで、薄毛やAGAの原因となる「DHT(ジヒドロテストステロン)」を生み出してしまいます。5αリダクターゼは身体のさまざまな場所に存在しますが、特に頭髪部の5αリダクターゼは強力で、よりDHTを生み出してしまうわけです。

「ここまで分かっているのに治療法がない」ということではお先真っ暗ですが、幸い今では治療法が確立しています。それは、5αリダクターゼの働きを抑える(阻害する)ことによって、DHT自体を生み出さなくしようとする治療法です。この薬のことを「5α還元酵素阻害薬」といい、有名な薬では『プロペシア』です。プロペシアの成分はフィナステリドで、様々な製薬会社からプロペシアジェネリックも販売されています。余談ですが、前立腺肥大もDHTが関与しており、同じく5α還元酵素治療薬として『アボルブ』『ザガーロ』という薬も存在します。

2.血行不良

先ほどストレスのところでも触れましたが、血行不良はAGAに大きな影響を与えます。血行改善にはさまざまな方法がありますが、発毛の治療では今の主流は『ミノキシジル』です。ミノキシジルはみなさまよくご存知の『リアップ』や『ロゲイン』などの外用剤に含まれており、また内服薬の『ミノキシジルタブレット』も広く使われています。

ミノキシジルは血管を拡張させる作用があり、拡張された血管を通って、隅々まで血液と栄養が行き届きます。「髪の毛は血管とつながっていないのでは?」と思う方もいるかもしれませんが、髪の毛の内部の奥の根っこには、「毛乳頭」と呼ばれる髪の成長をコントロールする組織があり、この毛乳頭が毛細血管とつながっています。毛乳頭は届いた栄養を元に、「毛母細胞」という髪になる細胞に成長を指示し、そして髪が生えるのです。またミノキシジルには、毛乳頭や毛母細胞を活性化させる働きもあります。

3.栄養不足

髪の成長には栄養素も大事だということも分かってきました。特に注目されているのが「亜鉛」と「リジン」です。

亜鉛は正常な味覚の維持や免疫機能、そして男性が気にするEDや精液の量の改善など、さまざまな働きがあります。そしてAGAにも大事な栄養素で「タンパク質の合成」、簡単に言うと「髪の毛を作るのに必要」なのです。

リジンは必須アミノ酸の一種で、疲労回復や集中力アップ・肝機能の回復・ヘルペスの予防等の働きがあります。そして注目すべきは、発毛や育毛に働きかけ「抜けにくく」「太い」「健康な髪」へと導く栄養素でもあるということです。また、AGA治療薬のフィナステリドやミノキシジルなどの効果を高めてくれるうれしい作用もあり、AGA治療中の方には必須な栄養素と言えるでしょう。

亜鉛は牡蠣(かき)や牛レバー・うなぎ・チーズ・牛乳など、

リジンはかつお節や大豆製品・肉類などに多く含まれています。

ただし、意識して摂取しないと不足しがちな栄養素なので、好き嫌いや外食が多いなど、食生活に偏りがある方はサプリメントで摂取するのがおすすめですね。サプリメントは手軽に栄養を補給できます。

また、亜鉛は汗や尿で排出されてしまう為、スポーツをする方や夏の暑い時期は特に気を付ける栄養素の一つです。


今回は薄毛・AGAの原因をいろいろと考えてみましたが、今日ご紹介した原因は一例です。原因を取り除き自然回復するのがベストなのですが、AGAのメカニズムは原因が一つではなく、いろいろな原因が複雑に絡んでいることもあります。もし、原因を取り除いてもよくならない場合は、一度AGAを取り扱っているクリニックで相談してみましょう。