ミノキシジルでは生え際の薄毛は治らない?

ミノキシジルの部位別効果~生え際額の両サイドから徐々に進行していく生え際の薄毛。その割に額の中央部分はそれほど薄くならないため、そり込みが入ったような形になることからM字ハゲとも呼ばれます。さらに進行すると中央部分だけ残してそり込み部分が繋がったり、頭頂部の薄毛と結合したりします。

薄毛になってしまう原因は生活習慣、食生活、運動不足、髪のケア不足など、いろいろ考えられますが、生え際の薄毛は前頭部の薄毛同様、遺伝の要素が強いといわれています。ただ遺伝=薄毛というわけではなく、男性ホルモンの影響を受けやすい、皮膚が硬くなりやすいなどの体質の遺伝であり、その状態が続くことで薄毛になってしまうのです。

よく薄毛治療で「M字ハゲは治らない」と言われています。これもまるっきり嘘というわけではありません。よく育毛剤や育毛シャンプーなどのCMや広告で「薄毛が解消した」というビフォー・アフターの写真を載せていることがありますが、実際そのほとんどが頭頂部の薄毛が解消したもので、生え際の薄毛が解消された症例はあまり見かけません。

薄毛の原因の一つである血行不良を解消するためにミノキシジルは効果的ですが、生え際の頭皮が硬くなってしまっていると薬剤自体の浸透が悪くなりミノキシジルの効果が十分に発揮されないのです。

また、AGAの原因の一つであるDHT(ジヒドロテストステロン)を生成する5α‐リダクターゼの働きを抑制する成分が含まれていないという、育毛剤の成分の問題があります。ですから、適切な成分を十分に補うことができれば、生え際の薄毛も解消できるというわけです。前述のように「M字ハゲは治らない」のではなく、あくまで「M字ハゲは治りにくい」ということだけは知っておきましょう。

ミノキシジル単体では生え際の薄毛には効き目が薄い?

生え際の薄毛は、DHTの生成と血行不良が大きな原因といわれています。ミノキシジルは血管を拡張させて血流を良くする効果が高いので、本来であれば生え際の薄毛にも効果を発揮するはず。ただ、実際はリアップなどのミノキシジル製剤を塗布しても生え際の薄毛は進行してしまう、という声も少なくありません。

ただ正確にいえば、ミノキシジルは生え際の薄毛に効かないのではなく、浸透率が悪く十分のその効果が発揮されない、または効果はあるが、薄毛の進行を遅らせる程度にとどまってしまっているのです。効かないからといって使用をやめれば、さらに薄毛が進行してしまうことでしょう。

より高い効果を望むのであれば、治療法を考え直す必要があります。それは、血行を促進させるだけでなくDHTの生成も抑えること、ミノキシジルの濃度をアップする、体の内側からミノキシジルを取り込むという方法です。

生え際の薄毛に効果がある3つの方法

▶①DHTの生成を抑制する…ミノキシジル+プロペシア(フィナステリド)
DHTの生成を促進させるのが5α-リダクターゼという酵素ですが、その酵素の働きを抑えるのが内服薬のプロペシア(フィナステリド)です。ミノキシジルで血行を促進させて、プロペシアでDHTの生成を抑制できるので生え際の薄毛にはプロペシアとミノキシジルの併用が効果的なのです。
▶②ミノキシジルの濃度をアップ…ロゲイン(ミノキシジル5%製剤)など
生え際は育毛剤が浸透しにくいため、ミノキシジルの効果を十分に発揮できていないことも。そのため濃度の高いミノキシジルを塗布することで、血行促進効果を発揮。あくまで口コミですが、ロゲイン(ミノキシジル5%製剤)は生え際に効果があるといわれています。
▶③体の内側からミノキシジルを取り込む…ミノキシジルタブレット
外用薬では浸透しにくい生え際。それならば、体の内側からミノキシジルを取り込むという方法もあります。それが内服薬タイプのミノキシジルであるミノキシジルタブレットです。体の内側から血行を促進させることができるので、生え際にも効果あり。

ただし…これらの3つの方法は、誰でも始められるというわけではありません!

プロペシア、ミノキシジルタブレットは薬局やドラッグストアで購入することはできません。ロゲインも市販されていません。これらの治療薬を手に入れるためには専門のクリニックで診察を受け、処方してもらうしかないのです(クリニックによっては処方していない薬剤もあります)。

通販などでは個人輸入品として販売している業者もありますが、これらの薬剤は副作用が強く出てしまう危険性があるので医師の診察を受けて処方してもらわないと危険です。しかも通販では偽物が多く出回っているようなので、効果が出ずに副作用だけが強く出てしまう危険性も非常に高く、利用は避けた方ががいいでしょう。

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