円形脱毛症治療にミノキシジルは効果ないの？
年齢、性別、部位を問わず発症する可能性がある脱毛症には円形脱毛症があります。通称10円ハゲとも呼ばれ、重症の場合には1ヶ所に限らず、頭の到る所に発症してしまう多発性円形脱毛症になってしまうこともあります。円形脱毛症同士が合わさりさらに大きな円形脱毛症がでてしまったり、場合によっては頭髪全て、まゆ毛やまつ毛まで抜けてしまうこともあります。
円形脱毛症ができてしまうと、一日でも早く治したいと思うものです。血管拡張効果のある薬やステロイドなど、病院では液体窒素やホルモン注射などの治療が行われますが、実際は100％効果がある治療法はいまだに確立されていないのが現状です。ほとんどの薄毛に効果があるといわれるミノキシジルも円形脱毛症に絶対的な効果があるとはいえません。それは、円形脱毛症自体の発症理由がはっきりとは解明されてはいないからにほかなりません。
一般的にはストレスが原因と言われていますが、ストレスがないと言われる新生児にも発症するケースも見られることから、100％ストレスが原因ともいいきれないのです。
では、ミノキシジルは円形脱毛症の部位に塗布しても意味がないのか、というとそうではありません。原因が分らないとはいえ、90％近い人はやはりストレスが原因といわれています。強いストレスを感じてしまうと、血液循環を司る自律神経が乱れます。そして交感神経が緊張するとアドレナリンが大量に分泌されるようになり、血管が収縮してしまうのです。
これにより血流が悪くなり栄養が毛母細胞に十分に行き渡らなくなり、円形脱毛症が発症する可能性があります。
ミノキシジルは円形脱毛症治療のあくまで補助的な役割で
前段では、ミノキシジルは円形脱毛症治療に対して、「試してみる価値がある」と言いましたが、メインの円形脱毛症治療としてはあまりお勧めできません。それは少なからず副作用が発症する可能性があるからです。
AGAならば治療しないと薄毛がどんどん進行してしまいますが、たいていの円形脱毛症の場合は放っておいても1年くらいで解消するものです。
たとえミノキシジルが効果を発揮したとしても抜け落ちた部分が生えそろうまでは半年以上は掛かりますから、使用しなかった場合の完治までの期間の差は数カ月程度のものでしょう。そのために副作用を覚悟で使用することはリスクが大きいかもしれません。
ただ円形脱毛症はやはり気になるもので、それ自体がストレスとなり悪化してしまう可能性もあります。
また、いずれ解消するとはいえ絶対ではありませんし、患者さんからすれば一日でも早く完治したいと思うものです。そのため何らかの治療は施したほうがいいでしょう。その際にはまず病院で診察受け、処方された薬、治療法を行い、ミノキシジルはあくまで補助的な役割で使用することです。
またミノキシジルの使用も医師の判断を仰ぐといいでしょう。病院には行きたくないという方は、濃度の低いミノキシジル育毛剤から始め、副作用をチェックしながら使用することです。もし何らかの異変を感じたら直ちに使用をやめましょう。
精神的な面が円形脱毛症に影響しているのであれば、あらゆる脱毛症に効くといわれるミノキシジルを使用している、というだけで安心でき、ストレス解消にもなるので、そういった面からも改善されるかもしれませんね。
